「このアルバムはローリン・ヒル祭りです」
ローリン・ヒル(Lauryn Hill)のbillbord-live(ビルボードライブ)でのチケット代が破格に高い来日公演が決定したときに書いた記事の中でも少し触れました。
ローリン・ヒルとアメリカの新世代ジャズピアニスト ロバート・グラスパー(Robert Glasper)がプロデゥースを手がけた、アメリカの女性ジャズシンガー 故ニーナ・シモン(nina simone)のトリビュートカバーアルバム「Nina Revisited: a Tribute to Nina Simone」。
アルバム未収録の音源2曲を含めた全18曲、現在オフィシャルアカウントよりYouTubeで公開中です。
長い間リリースの無かったローリン・ヒル名義での収録曲はアルバム16曲中5曲あります。
そして、「Nina Revisited: a Tribute to Nina Simone」ではローリン・ヒルが歌だけでなく、ラップもしてます。
参加しているアーティストは、ローリン・ヒル以外にも、アッシャー(Usher)、メアリー・J・ブライジ(Mary J Blige)、コモン(Common)にニーナ・シモンの実娘リサ・シモン(Lisa Simone)、グラミー賞受賞ジャズシンガー グレゴリー・ポーター(Gregory Porter)など。
人気、実力を兼ね備えた豪華有名アーティストがずらり並んでいます。
個人的にローリン・ヒル祭りなのは確かです。
しかし、ローリン・ヒル以外を聴かないで終わらせるにはもったいない内容のアルバムです。
カバーされてるニーナ・シモンって誰?
ニーナ・シモンは、 2003年4月21日に乳がんとの闘病の末、満70歳で他界したアメリカの女性ジャズシンガーです。
ニーナ・シモンのソウルフルでいてスピリチュアルな響きを持った歌声は、
「Queen of Soul」の異名を持つソウルシンガー アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)からアリシア・キーズ(Alicia Keys)まで、時代を超えて現在でも多くのアーティストに愛されています。
今回のトリビュートカバーアルバムに限らず、これまでも沢山のアーティストの手によって、リミックスやカバーが幾度と繰り返されてきました。
「Nina Revisited: a Tribute to Nina Simone」では、最後に一曲だけ、ニーナ・シモン本人名義の曲も収録されています。
トリビュートカバーされた音源を聞いて、オリジナルが気になったら、数あるニーナ・シモンのアルバムをチェックしてみるのも楽しいですよ。
しっとりと聴けるピアノでの弾き語りから、アップテンポで踊れるグルーヴィーな曲まで色々とあります。
ローリン・ヒル以外で選ぶオススメ収録曲
あえて、ローリン・ヒル以外が歌っている曲からオススメを選ぶとなれば、2曲をピックアップしたい。
1曲は、アンビエントなトラックで現代音楽的アプローチが美しい11曲目、“I Put A Spell On You – Alice Smith”。
2曲目は、名義はローリン・ヒルだけど、収録されてるのは歌なしのインストヴァージョンな15曲目、”African Mailman (Instrumental) – Ms.Lauryn Hill”。
インストでもアルバム収録曲中一番ダンサブルな音源になっていて、ローリン・ヒルの歌声がのったヴァージョンだとどんな感じなのか気になります。
アルバム未収録曲
先頃、公開されたアルバム未収録曲は、”Stars – Lisa simone“、”Mississippi Goddam – Andra Day“の2曲です。
まとめ:捨て曲ナシ!
ロバート・グラスパーがプロデゥーサーに名前を連ねていることもあって、どの曲のトラックもジャジーで聴いていて心地いいです。
待望していた最新のローリン・ヒルを楽しむもよし。
アルバムをきっかけにニーナ・シモンの音楽をチェックしてみるもよし。
捨て曲は一曲もナシ!
気持ちいい音楽をたくさん聴いて、心に栄養を届けましょう。