ベストセラー本”聖なる予言”スピリチュアルフィクションで私たちが求めているものを発見

初めて聖なる予言に出会った時−

聖なる予言は、著者であるジェームズ・レッドフィールドが、
ペルーを旅した時に聞いた話を元に、
自費出版し世界的なベストセラーになった本だ。
聖なる予言に出会ったきっかけは、2002年に中学からの親友に会うためにNYに行った時に、
親友からぜひ読んでみてほしいと勧められ、日本へ帰る飛行機の中で読んだ。

主人公が写本と言われる紀元前600年に書かれた人間社会の大改革を予言したものを求め、
ペルーの様々な場所で散り散りバラバラになった写本の知恵を集めていくという物語だ。

私の実家の本棚で古びた本、聖なる予言は、
なにかしら自分に影響を与えたものであることは間違いない。
というのも、スピリチュアルな世界というものに初めて触れた私にとって、
人生観が変わるほど、全く新しい情報が聖なる予言の中にはあった。
なので、何が書いてあるのか初めは理解できず、何度も読み直した記憶がある。

あれから10年以上経ち、いろいろな情報を集めているうちにここ1か月の間に、
聖なる予言というフレーズがあちらこちらで耳にするようになった。
「あの本か」、最初はそのくらいにしか思わなかったけれど、
全く繋がっていないようなところにいても、聖なる予言のフレーズが出てくる。
「美しき緑の星」を観たばかりだったので、少し自分の感性が磨かれていたせいか、
よし、もう一度読み直してみようと聖なる予言を手にとった。

もともと人々の中にあるスピリチュアル

昔の人々は直感や神秘的なもの、霊的な感性など現代ではすっかり息を潜めてしまった、
私たちが本来持っている能力を日々の暮らしの中で、ごく自然に使っていた。
文明が進むにつれて、科学的根拠がない直感や霊的な感性は、人々の考えから体系的に排除されていき、
宇宙を巨大な機械のように予測可能な状態で動くと捉え、研究されてきた。
すべてのものにはっきりと理論立てて証明できることが大切になり、
感覚や霊的なものといったスピリチュアルな部分が、不可解な胡散臭いものになってしまった。

すべてが人々の中から消去されたわけではなく、
私たちの生活の営みの中で、神様やご先祖を拝んだり、自然を求めたりすることは、
ごくごく日常でなんのためらいもなく現代でも行われている。
しかし、私たちが本来持っていた能力がかなり抑圧され、
あたかもなかったかのように私たち自身が振る舞い、
自分の価値観を外に求めるようになってから、
自分というものがわからなくなり、不安を感じ、
何のために生きていくのかわからなくなってしまった。

霊的なものとか、「宇宙と繋がる」というスピリチュアルなフレーズは、
時にはそれで大金をとって商売している人もいるため、
「騙されているのでは?」など疑問を持つことも仕方がないと思う。
調べたら100万円以上の大金を要求しながら、なんとも怪しいセッションをしている方もいる。
あくまでも私の考えだが、スピリチュアルに触れる時にそんな大金が果たして必要なのか?
大金をかけなくても、美味しく生き生きとした素材で作った食事をとるとか、大自然に触れる、
瞑想するなどでも十分だと思う。

大金をかけるなら、ぜひペルーに行ってみたい。
知識としてスピリチュアルなものを文字として読みたい人には、この本がオススメだ。

私たちにも起こっている偶然の一致

聖なる予言の最初の知恵に”偶然の一致”という言葉がある。
自分がやりたいこと、人生の進路についての予感や直感、
いろいろな人に会うことでどんどんシンクロが起こり、どんどんと自分が求める方向へ導かれる。
私が学んだ他の言葉で表せば”偶然の一致”は”引き寄せ”だろう。
物語で描かれるスピリチュアルは、他の自己啓発書よりも、より想像力を掻き立てられ、
あっという間に自分もペルーを旅しているような気持ちになれる。
そして、読み進めるうちに自分の直感や感性がどんどん磨かれていくような感覚を覚える。

ゆっくりと時間をかけて読んでみてください。

聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
ジェームズ レッドフィールド
角川書店
売り上げランキング: 7,956

スポンサーリンク