妊娠から出産そして、赤ちゃんがいる生活。 自分が想像していたよりもずっと育児のスタートはドタバタだったし、慣れないこと続き。
特に第一子はお母さんもお父さんも初めてのことばかりでてんてこ舞い。
今までの人生、何もかも一人でやってきたと自負がある人でも産後の混乱で自分の自信は何処へやら。
我が子も4ヶ月目に差しかかろうとしている今、やっとながくねてくれるようになったので、少しずつ自分の時間ができるようになった。
1日の流れみたいなものがあり、赤ちゃんがなんで泣いているのか何となくわかるようになってきたから、泣かせておくということもできるようになった。
サッと読むための見出し
お母さんの産後の体質
産後、さらに身体が強くなる人、産前と変わらない人、虚弱体質になる人と分かれるという体験談を聞いて本当だ!と思った。
体力に自信があった私だけれど、産後圧倒的に虚弱体質になった。
ヨガを始める前の20代前半の自分を思い出した。腰痛がひどい。風邪をすぐ引く。扁桃腺が腫れて高熱が出やすい。
産後は、体力が落ちて何もできない、というかする気にならない。だけど、このままじゃ昔の弱い自分に戻ってしまう。だから、一刻も早くヨガしたりして、体力をつけないとと本気で思っていた。
だけど思いとは裏腹に、ヨガを始めることすらできない日々。赤ちゃんのお世話と食事とお産で傷ついた自分の身体をひたすら休めることばかりしていた。
我が子の泣きわめく声に、余裕を持って接することができる時と何で泣いているんだとワタワタする時との波が一日中起こる。
自分で感じたことだけど、これは産後のホルモンバランスのせいだということ。自分で意図的にどうにかできるものじゃない。
先輩ママがいう、通称『おっぱいホルモン』はこれなのか?と思うくらい、日常生活をするのがやっと。赤ちゃんを愛おしいと感じる前に、「何とかこの生まれてきた命を守らねば」という責任感で動いていたと言っても良いほど。
産後の状態は『社会から隔離されて、物言わぬ0歳と二人きりの生活 社会復帰できるのか?』というまさにその通りの表現。
赤ちゃんにたくさん話しかけているけど、こっちから一方的なものだし、もはやひとりごと⁉︎
私の場合は旦那さんも19時には仕事からかえってきてくれるし、母親が育児をサポートしてくれるから、かなり甘えれる環境で初めての育児が始まった。
なのに…、なのに命を授かりそれを守っていく洗礼は強烈だった。
出歩きたいのにできない身体
産後はお股に損傷があるので長時間動けない。家の中を軽くウロウロするだけで精一杯。
まずこの状況は、私のように外に出たいと感じるタイプにはかなりの苦痛。
産後しばらくして、開いた骨盤のまま、歩き方も何だかおかしな状態で食事の買い物に行った。他にも色々と見て回りたいけど、足が痛い、お股が痛くなって早々に帰宅。
仕事にも産後3ヶ月でひとクラスだけヨガのレッスンを復帰する予定だった。 だから、産後の状態に焦る焦る。仕事をしていないと自分に価値がないような感覚は出産という大仕事していても私の中にこびりついてた。
でもとてもヨガをできるような身体じゃないし、赤ちゃんとの時間と寝る時間、自分がご飯を食べるこのことで精一杯。家族とも話して、仕事復帰は当分無しになった。
まずは身体をゆっくり休めること。外出できない身体なので、嫌でも赤ちゃんと一緒。赤ちゃんも生まれたばかりだから動けない。二人きりで寝る生活を送っていた。
少しづつ余裕が出てきた産後4ヶ月目
4ヶ月に差しかかろうとしている今は、少し冷静になってきて、産後3ヶ月間を振り返ってみて、お母さんと赤ちゃんの関係を深めていくにも本当よくできてる仕組みだなと思う。
大体産後一ヶ月で普段の生活をして良いと言われるけど、私の場合、身体のダメージは思いっきり残っていた。だから何をしようにもそこに注ぐエネルギーは出てこなかった。
だから、とにかく自分と赤ちゃんの為に毎日過ごした。 はじめの3ヶ月は、お母さんになっていく為に必要な状況だった。
振り返ってみると人間って本当によくできてる。
私の周りにいた先輩ママの中には3ヶ月で仕事復帰して、バンバン働き出した人もいた。でも私は違った。
私にあった状況がそこにはできていた。葛藤はもちろんあったし、このままお母さんとして家にいるという何とも言えない寂しさも出てきたこともある。
謎の腹痛に何度か襲われた。虚弱体質になったから、何かの食べ物に当たったんだとトイレに駆け込むことも増えた。だけど原因は知らない間に溜め込んだストレスのせいだと知った。
そして、ゆっくりゆっくりと身体を回復し、産後1年以上経って新しいことにチャレンジをはじめたママがいることも知った。
「あぁ、そっか。まだまだゆっくり進んで良いんだ。」とやっと思えるようになった。私は焦っていたんだね。
私のように産後、強くなるでも、変わらないでもなく、虚弱体質になってしまって辛いママもいると思う。出産って本当に凄いものだし、新しい命を世に誕生させる素敵なことだし、今までの生活に戻ることはできない。どうして良いか分からなかくなる時もあるし、嬉しいし悲しいし、身体もメンタルも大きく揺さぶられる。人それぞれなんだ。
だけど、少しずつ余裕が出てくるから。大丈夫だから。赤ちゃんとの今を大切にして、頼れる人やモノには頼ってお母さんも焦らずゆっくり進んで行こう。
さて、もう少ししたら離乳食開始。布おむつにチャレンジしようかなという気分にもなってきた。また新しい日々が訪れるのを楽しもう。