電力自由化で変わること!電力会社を2016年4月以降、自由に選べる!

「使う電気を選べたらいいのに」

今日8月14日午前9時から九州電力川内原発での発電・送電が始まりました。

原発による電力供給は1年11カ月ぶりになります。

原発再稼動で安全性への不安を覚える方は少なくないでしょう。

2016年4月から一般家庭でも電力自由化が開始されることを知ってましたか?

今までは、関東在住だったら東京電力、関西在住だったら関西電力、
九州在住だったら九州電力、沖縄在住だったら沖縄電力と
住んでる地域で利用できる電力会社はあらかじめ決まっている状態です。

各電力会社は民間企業だけど、電気を買うのにその他の選択肢がない、
一択状態だったので、実質地域独占しているようなものですね。

東日本大震災以降開催された電力会社の株主総会をネットで視聴したことが
何度かありますが、電力会社の傲慢ぷりは毎回残念に感じてきました。

一般家庭でも電力自由化が開始されることで、わたしたちは
これまでは不可能だった電力会社を自由に選べる権利を手にします。

地球に優しいクリーンな電気が使いたいと
再生可能エネルギー促進を訴えてきた方や、そうでない方も
電力自由化を機に家庭単位で反原発・脱原発宣言が可能になりますね。

サッと読むための見出し

一般家庭が電力自由化で変わること

現在でも、高圧50kW以上のビルや工場に限っては電力自由化は始まっていますが、
低圧50kW未満、いわゆる一般家庭やコンビニなどの事業所はまだ従来の既設電力会社一択でした。

2016年4月から法改正されて始まる
「低圧50kWも含む一般家庭でも電力自由化」で変わることは、
段階的ではあるものの、携帯電話のキャリアを選択できるように、
まず電力小売が全面自由化され、電力会社を自由に選択できるようになります。

次に2020年には、発送電分離が実施され、
これまで発送電は電力会社が一元で管理、
所有していた電柱や送電線、送配電部門を分社化して、
新規電力会社も電柱や送配電を利用しやすい環境を整えます。

最終的に2020年以降、現行の料金規制も撤廃され、
市場競争を通じて国が家庭向けの電気料金を認可する規制を撤廃する方針のようです。

電力自由化が全面的に始まったからと言って、
私たちの毎日の暮らしが大きく変化することはなさそうです。

普段の暮らしの中の選択肢に、電力会社を選べる自由が加わるだけです。

変わる電気との付き合い方

震災以降、電気との付き合い方に疑問を感じて、
太陽光発電を利用した自家発電システムを構築して暮らしている方や、
小川など地域資源を活用した小水力発電を行っている地域の話を聞く機会が増えました。

自家発電した電気や家庭で余った余剰電力は、
これまで送電線を利用して、他の一般家庭へと売電することは禁止されていて、
既設電力会社に買い取ってもらう以外選択肢がありませんでした。

小水力で発電した電気は、送電線を使って売電できないから、
自動車用のバッテリーを持ち込んで、
バッテリーに電気を貯める充電をして、
家庭に持ち帰る話を聞いたことがあります。

全面的電力自由化によって、地域の電力会社を作って、
地域で作った電気を地域で消費することを可能にして、
手間も減らして、地域でのスマートグリッド化も夢じゃないかもしれませんね。

まとめ:電力自由化で消費を考え、選ぼう!

国会ではよく「なんで?」と意味が分からない法案が審議されていたり、
可決されることがあるけれど、電力自由化は久々にいいねと感じました。

2016年4月以降、全面的に電力自由化が始まっても
すぐに大きな変化が起こることは現実的には難しいかもしれません。

でも、私たち消費者ひとりひとりがきちんと未来についても考えて、
どれを選んで買って、どれを選んで買わないかの線引き、選択をしていけば、
きっと未来は現在以上に豊かな社会に変わりますね。

参考にさせていただいたサイト

経済産業省・資源エネルギー庁「電気事業制度について」

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