内澤旬子「身体のいいなり」重くないがん闘病記!がんってワードを避けてた方にオススメ

ヨガの先輩から随分と前に借りたイラストルポライター内澤旬子著”身体のいいなり (朝日文庫)“を読んだ。


色々なヨガスタジオを回っていると、がんと闘病中の方にも会う機会があります。

ガンってなんとなく気にはなるけれど、どうしても読むまでに時間がかかりました。

その理由は、キツい闘病日記みたいなメンタルがガタガタになる話が正直苦手で、人の話なのに感情移入しすぎて自己コントロールできなくなるからです。

でも、”身体のいいなり”は違いました。

もしかしたら、先日久々にサーフィンして、脳のどこかが開いた感じがした以来、周りのいろんなゴタゴタがあまり気にならなくなって、心がオープンで少し強くなった感じがしたのも原因にあるかもしれません。

“身体のいいなり”は重くないがん闘病記

ついに読んでみようと思って”身体のいいなり”を手にとって2時間。

内澤旬子さんの文章がとても軽快でリズムよく、次へ次へとトントン拍子でスイスイ読んでしまいました。

まどろっこしくて難しい表現もなく、何かドキュメンタリーを観ているような気持ちで読み進めることができます。

身体のいいなりでは、38歳で初期の乳がんが発見されてから2度の部分切除、その後の全摘出、そして乳房再建までの話が綴られている。

キツくて重たいがん闘病記かと思いきやそんなこと全くありませんでした。

逆に、ポジティブシンキングで精神論を唱えるものでもありません。

がん治療費、仕事、もともと持っている持病の腰痛やアトピーなど、あらゆる問題に向き合って、人の陰の部分も下品にならずに表現されています。

その上で、深刻にならず、途中途中笑いを出しながら読むことができます。

ヨガを伝える者として共感

健康であることの大切さ、自分らしくいることの大切さを感じると同時に、著者 内澤旬子さんもヨガをすることで心と身体をつないでいる様子に共感を覚えました。

また、様々な病と向き合う人の感覚にも触れることもできます。

ヨガを伝えるヨガインストラクターとして、身体が思うように動かない、万年ダルいという人の気持ちを改めて知る機会にもなり、もっとヨガを広めて地球にいる一人でも多くの人にヨガの心地よさを知ってもらいたいと思いました。

「がん」というワードを避けてしまう方にオススメ

今や日本人の2人に1人はがんになると言われる時代です。

ガンとどういう風に人は向き合っているのかを知るいいきっかけになりますよ。

内澤旬子著”身体のいいなり”は、「がん」というワードをついつい避けてしまう方にもオススメです。

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