「歳を取ってきたら踊れないんじゃない?」
ダンサーなら一度と言わず、何度も聞かれてきた経験がある質問の一つになります。
ぶっちゃけたとこ、実際どうなの?
オッさん、オバさん、ジジババになったって全然踊れます!
「毎日オールで寝なくてもオッケー!バリバリ元気です!」みたいな十代、二十代のヤングでフレッシュさが溢れる時期と比べると、体の疲労の溜まる速さと抜けていく遅さが右肩上りに増していく傾向は、全世界共通した自然の流れだから、逆らうことはできません。
それでも、ダンスは一生涯踊り続けることができます。
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歳を取っても踊れる理由
オッさん、オバさん、ジジババになったって踊れると断言できるのはどうしてか?
歳を取るにつれて、自分の感性や感覚が熟成されていって若い頃にはなかった味や深みが出てきます。
たとえば、どう考えたって釣り合ってない若者っぽいファッションスタイルや言葉遣いをしているオッさんとかを見ると、年齢や見た目に違和感しか感じれませんよね。
大体の人が自分の年齢や雰囲気にあったファッションや言葉遣いを自然と選択して、身につけていきます。
ダンスも同じです。
十代や二十代の頃と同じようなイケイケドンドンな派手で若さ溢れるスタイルのダンスは、体のキレも鈍くなってきたり、膝や腰、首など体のどこかにガタが出てきて、往々にして難しくなってきます。
若い子や若い頃と同じように踊ろうとすること自体、無理が生じてくるから当然です。
しかし、歳を重ねたことで、若者では醸し出せない渋みや説得力をもって、若い頃以上にヤンチャでアグレッシブに踊ることが出来るようになります。
ダンスはアート
スポーツの世界だと、一流アスリートでも年齢を重ねて老化していくことでベストパフォーマンスをキープすることが難しくなりますね。
ダンスは、スポーツと同じで体力勝負な側面から筋力面や体力面でアスリート的部分も確かに必要ですが、感性が最重要視されるパフォーマンスアートです。
若者と同じようには体が効かなくなったからこそ、伝わってくる美しさや普遍性があります。
どう踊るか?どう踊りたいか?
最終的には、自分がどう踊るか?どう踊りたいか?が重要になります。
どういったスタイルのダンスであっても、自分なりの何かを追求し、貪欲に表現し続けていけば唯一無二のダンスがかたどられていきます。
生き様が見えてくるようなダンスは、むしろ歳を取らないとなかなか出会うことができません。
楽しく歳を取りながらダンスしましょう。