「土曜の牛の日って、今日土曜じゃないし、売ってるのうなぎだし変なの」
土用の丑の日にコンビニやスーパーに行くと、ここぞとばかりに土用の丑の日推しでうなぎが売り出されますね。
子供の頃、母に連れられていったスーパーで聞く「どようのうしのひ」アナウンスに子供ながらに意味分かんないとなってました。
「どようのうしのひ」と聞いても、子供の頭では「土曜の牛の日」に変換されてしまい、「土用の丑の日」とは知らないと変換されませんもんね。
「土用の丑の日=うなぎを食べる日」の発想が意識に根付いてないから、ぼくは土用の丑の日にうなぎを食べてません。
土用って一体何なのだろう。。と気になったので調べてみました。
土用は、これから移り変わっていく季節に向けて、こころとからだをメンテナンスして整えるために大切な期間だと分かりました。
サッと読むための見出し
土用はいつ?
2015年は7月20日から夏の土用が始まります。
「土用の丑の日」は7月24日と8月5日の2日間です。
土用は、暦の上での季節の変わり目に合わせて年4回あって、期間は、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を指します。
特に立秋前の夏の土用は他の土用よりも重要視されていて、暑くてバテやすい「夏」に体と心をねぎらって整えることは、一年を通して元気でいるために有効的です。
夏の土用は「脾」
中国で生まれた五行思想では、春夏秋冬と立秋前の夏の土用、それぞれに対して、「木」「火」「土」「金」「水」の宇宙を構成する5元素が当てはめられています。
>夏の土用は五行で「土」にあたり、体の「脾」を表します。
「脾」は、食べものを消化吸収して、エネルギーに変えてくれます。
「脾」で変えたエネルギーは、そのまま「脾」によって全身に送られます。
「脾」の働きが弱まると免疫力が低下している状態につながります。
そのことから「脾」は「後天の本」と呼ばれています。
人間のからだは「脾」が中心となって、五臓を働かせ、営んでいます。
しっかりと腰を据えて中心を持っていれば、少々のことではバランスを崩しませんよね。
「脾」がいい状態だと、こころとからだにとってもバランスを取れるいい状態と言えます。
土用の丑の日はうなぎを食べる?
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣について、一番有力な説が、江戸時代に学者 平賀源内がうなぎ屋さんから夏にうなぎを売るための相談をされて発案したアイディアで生まれた説です。
「丑の日にちなんで、『う』から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習が、江戸時代 当時の日本にはあったようで、その風習を利用して、「本日土用丑の日」とうなぎ屋が張り紙をするようにと助言したんです。
うなぎが旬の時期は冬なので、時期違いの夏は江戸時代でもあまり人気がなかったのでしょうね。
土用の丑の日の食べものでブレイクしたうなぎは、200年以上経った現在でも日本の風習として定着しています。
平賀源内恐るべし!
まとめ:土用はからだを整える
土用の「脾」はからだの中心と言ってもいいんじゃないかな。
うなぎを滋養強壮のために食べる風習も素敵だし、夏の土用を少し意識して、「脾」を整える意識をもつだけでも、からだの中心が整って、これからの季節を健康に過ごしやすくなります。
しっかり養生して、これから迎える季節も今と変わらずに楽しんでいきましょう。