「即興で何かやって!」
日常会話の流れで即興という名前の急な無茶振りをされたことって経験ありませんか?
テレビのバラエティ番組でお笑い芸人が無茶振りに応える即興芸は、とっても面白くて大笑いするときもあれば、大して面白くもないまま失笑だけでスベって終わりってこともよくあります。
即興をするときの中身は何であれ、即興には即興をする人のそれまでの経験やセンス、地力が包み隠されることなく、はっきりと見てとることができます。
時に想像を超えるほどのものを生み出したり、泣かず飛ばずで目も当てられないものを生み出す即興は、見る側、自分がやる側、どちらのポジションに立っても興味深く面白いものです。
即興の醍醐味
即興の醍醐味は、即興をする人のそれまでに培ってきた経験やセンス、地力が否が応でも露わになる部分です。
例えば、普段から笑いのツボを押さえた喋りが上手い人に即興で小噺やスピーチをしてもらうとします。
喋りが上手い人は、ところどころでセンスのある言い回しや聴かせ方で喋りの展開に抑揚や流れをつけて、つまらなすぎて眠くなる悩みを感じさせないままに、あっという間に時間が過ぎてくでしょう。
これは喋り以外、ダンスや音楽、ライブペインティングなど他の行動においても同じです。
センスを感じたり、興味を惹かれる即興は面白いです。
逆に、やっつけ仕事感満載だったり、ただの自己満としか言い得ることができない即興はつまらないです。
つまらなすぎて眠気が襲ってくるし、「家で勝手にやってよ」と言いたくなります。
まとめ
即興には決まったルールも、あらかじめ決められたルールもありません。
むしろ、ルールはその場で作られて、作った次の瞬間から新しいルールを作るための壊していく対象になります。
何度も試行錯誤を繰り替えしながら生み出されたものも素敵ですが、
一瞬の「生」に触れれる即興もスリリングで素敵です。