何事も基礎が大事!と言っても、基礎って一体なんなの?

どの分野でも物事の理解を深めよう、上達しようと決めるときちんと基礎が必要になってきます。

基本的に一朝一夕でマスターすることが難しい基礎は、何度も何度も繰り返しながら、少しずつ熟練し、骨肉となって身につくものです。

「基礎が大事」なことは、今までも、これからも口を酸っぱくしながら、変わらず言われ続ける言葉で間違いありません。

その上で、基礎って一体なんだろう?

基礎は共通言語

基礎は共通言語としての役割を果たしてくれます。

英語を喋る人たちの中に入って、日本語で情熱的に喋ったところで、情熱だけは伝わったとしても他は何にも伝わらないことと同じです。

最低限コミュニケーションを取れるだけの力は身につけておかないと、何やってるのか相手に伝わらないし、自力でも伝えれません。

スムーズにコミュニケーションを取るために共通言語として最低限覚えておいたほうがいい基礎はあります。

基礎はなくったって何とかできる部分はあるけど、あっても大して困りません。

歌舞伎に見る「型破り」と「型なし」

歌舞伎の世界では、型を身につけた人が型を破ることを「型破り」と呼び、型がない人が型を破ることを「型なし」と呼ぶことはよく知られています。

日本がまだ江戸時代だった頃、400年以上前から続く伝統芸能「歌舞伎」に注目してみると、未來永劫に伝承されていく伝統芸能だからこそきちんと伝えるために型は大事になります。

「○代目□□◇◇以降、伝統が様変わりした」なんて言われてしまった日には、ご先祖様に合わす顔もないし、末代まで顔をあわせれなくなりますもんね。

「型」を「基礎」に置き換えてみると、型破り、型なしの解釈の仕方はとても捉えやすくなり、イメージもしやすいですね。

現代ダンスにとっての基礎

歌舞伎やバレエなど、完成された型・フォーマットがすでに存在する分野においては、型破りと型なしのルールはばっちりハマります。

しかし、コンテンポラリーダンスや誕生してまだ歴史の浅いストリートダンス的視点で見ると、オーソドックスで最適解っぽい正解はありつつも、絶対的決まりごとや正解は今のところありません。

突き詰めていくと、そうでもいいし、そうじゃなくてもいいんです。

それくらい余白が十分にあることが魅力的で面白さを引き立てます。

作っては壊す!気にせずに進む!くらいがちょうどいい

たとえば、ガンダムを目指しているのか、ザクを目指しているのか、シャア専用ザクを目指しているのか。

自分の中心軸となる部分をどこに設定するか、何が大事かによって、基礎の解釈が変わってきます。

結果、自分にとっての基礎は、もしかしたら他の人にとっては全然基礎と呼べない基礎かもしれません。

作っては壊す!気にせずに進む!くらいで基礎を捉えたほうがちょうどいいです。

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